園長先生から

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園長先生から 園長先生から

幼児教育無償化に思う

昨今、消費税財源による幼児教育の無償化が実施されました。幼児教育にようやく予算がつくようになったことを喜びつつ、無償化が単に「安くなった」ということにならないようにと思います。むしろ無償化を契機として、幼児教育が義務教育に準ずるような教育の質保障に向かっていく時と考えます。義務教育と同等の価値づけをされ、すべての子どもたちの育ちが、公平に社会全体で支援されるときです。保 育の質向上に向かっていく、そんなタイミングに子育てをされているご家庭の皆さんは本当に幸せです。

乳幼児期は家庭教育が基本です。自分は愛してもらえるという感覚、自分には価値があり、守ってくれる人がいる、大切にされる経験、それらを乳幼児期に味わってこそ、生きる力が育ちます。その力は一生涯の幸せの基盤です。

子どもは、自分の価値観を心ひそかに察します。タダだから長時間預ければいいという安易な考えは危険です。愛着関係、信頼関係の基盤は家庭です。家庭に代わるものはありません。そして乳幼児期の宝物のような期間は実に短いものです。

園は無償化を機に、更に保育の質向上に研鑽を積み、大切なお子さんを真ん中に置きご家庭の皆さんと手を携えてより良い保育活動の充実、質向上に努めたいと思っています。その為に職員全員が、教育保育の理念、基本方針、目標をしっかりと念頭に置き、「新教育・保育 要領」に基づき、保育をしていきたいと思います。

お子さん一人ひとりが自分のやりたいことに向かって取り組む環境や時間を確保し、心と体を十分働かせて考えたり、工夫したり、時に思うようにいかず悔しがる過程に大切な育ちがあることを見取って、職員全体でお子さんの成長を見守る園体制を創っていきたいと思います。

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